本べっ甲ピックガード
本べっ甲ピックガードとは
本べっ甲ピックガードは今でも生産しているの
愛着があるギターを持っていれば、ピックガードもべっ甲に交換したいと思います。
ワシントン条約前は、べっ甲の原料であるタイマイも豊富にあり、ピックガードもすぐ出来ました。
しかし、現在原料のタイマイが少なく、特にピックガードに出来る大きなタイマイは、本当に少なくなりました。
昔は、大きな1枚板状の原料から綺麗な部分をピックガードにしていましたが、現在は、小さな原料を何枚も重ね合わせ1枚の板にしてからピックガードに加工しなければならなくなったのが現状です。
もちろん、まだ大きな1枚板状の原料からピックガードを生産しているところもあるようです。
結論から言えば、未だ現在もべっ甲のピックガードは生産されています、但し、殆ど受注生産です。
ピックガードはギターによってもさまざま、同じギター、例えばマーチンD-45でも年代が違えば大きさも違います。
べっ甲ピックガードの特徴は
べっ甲ピックガードの特徴は、その質感です。プラスチックの「べっ甲柄」と比べれば一目瞭然です。
見た目の美しさ、手触り、プラスチックには適わない存在感。
安いギターも高級ギターに変わってしまいます。
現在の相場っていくら
現在、ピックガードを生産する為、タイマイの1枚板を仕入れると(仕入れじたいが難しいですが・・)
4万円〜5万円ほどすると思います。(柄や大きさ、厚みで仕入れ値が違います)
それを加工すると7〜8万円程度になります。
但し、仕入れじたいが難しいですので、7〜8万円でも安いでしょう。
もし、小さいタイマイを重ねて1枚板にし、ピックガードを作っても少し安くなる程度だと思います。
なぜかと言うと加工に手間が掛かる為です。
小さい原料そのもは安くてもそれを1枚板にする為には幾重にも重ねないといけません、その手間賃が掛かる為です。
1枚板にする為には時間と手間が掛かります、1日仕事じゃ出来ません。柄を合わせ、何回も万力で打たないと1枚板にはなりません。
その為、1枚板から作るピックガードより手間が掛かってしまいます、だから値段もさほど変わらなくなります。
べっ甲ピックガードの製作過程
※現在ピックガードの貼り付けは行っていません。
べっ甲ピックガードを製作している工房
べっ甲ピックのK+K FACTORYでは、1枚板状からピックガードを製造しています。
原料はワシントン条約前から持っている原料なので価格は信じられないくらいの価格です。
本べっ甲ピックガード1枚(20cm×10cm程度) 25000円
※現在(2016年)6万円~になりました。
ただし、1枚板を使わずに2~3枚の原料を合わせて制作する作り方でぐっと安く提供できるようになりました。
詳しくは→本べっ甲ピックガード